About Romandoll

ロマンドールとは

ロマンドールは、創業当初、空きビンに粘土を巻き、極薄く延ばした粘土を布のように着せ付ける技術を女性で始めて指導した大久保奈稚子によって1974年に創業されました。
また、作る人の心を自在に表現できるように特殊製法により製造した抜群の伸びと可塑性を最大の特徴とするロマンドールが開発した各種粘土を使用し、 45年以上の長きにわたり気品あふれる創作粘土人形の総称をロマンドール人形といいます。

ロマンドールには、主に取り扱う粘土の種別により次の2つの講座が開講されています。基本となる造形技法は共通ですが、それぞれの材料の扱いが異なり講座が分けられています。

 ・ロマンドール(紙粘土)講座 
  ロマンドールの原点である紙粘土「パナハ」を用いて、造形する技術を学ぶ講座です。
  初めての方にも扱いやすい素材で、造形の基本を学ぶ方に最適な講座です。

 ・ポルセレーヌ(陶磁器粘土)講座
  専用開発された、陶磁器粘土「セラミティー」を用いて、造形する技術を学ぶ講座です。
  造形後、釉薬(作品の表面をガラスで覆うための材料。うわぐすりと呼ばれます)を施釉し、
  電気炉で焼成(作品を焼くこと)し完成となります。
  一般的な陶芸粘土では、造形後、1280℃以上の高温で焼成を行いますが、
  「セラミティー」は、1100℃の比較的低温で焼成することができ、環境にも配慮されています。
  焼成後の作品は、陶磁器ならではの気品のある佇まいが特徴です。    

 ・ロマンドールジュエリー(純銀粘土)講座
  専用開発された、純銀粘土を用いて、リング・ペンダントトップ・ピアス・イヤリング等の
  シルバーアクセサリーの造形を学ぶ講座です。
  純銀粘土は、純銀粉末を練り混んだ粘土状の材料です。
  造形後、小型電気炉で約800℃で焼成することで、純銀成分のみ残り
  完全な銀製品となります。                               

ロマンドールファンのページを作ったきっかけ

そして、 少女のような純真な心を大切に人形作りに情熱を傾け、無から有を生み出す創作活動を続けてきた創業者大久保奈稚子の想いを引き継ぎ、女性の全ての方々の交流の場を提供することを目的として創られた交流スペースです。

ここでは、日本人独自のセンス、ジャパニズムを潜在的にデザインに取り入れ、極め細やかで繊細なものづくりに傾ける溢れる思いや、そこから織り成す独自の技術を後世に残すべきだと考えています。
そこで、人形作りを長年続けている、ロマンドールの様々な資料の歴史を紐解き、素材、デザイン、詩、言葉、想い、等の奥深い内容から導き出される数々の創造物に想いを馳せながら、粘土を極薄までスライス状に伸ばし、着せ付けるデザインの可能性を未来へ伝承することも目的としています。

粘土が好きな方なら誰でも参加OK

更に、このスペースはロマンドール愛好者だけに特化している訳ではありません。
他の団体や個人で、創作粘土人形作りを楽しみ、継続していらっしゃる方も大歓迎です。
粘土という塊りから、あらゆる創造物を制作することは素晴らしい文化活動です。
それらに興味を持つ全ての方が垣根なく情報を共有したりコミニケーションをとることができるページとして、心温まる創作交流ができる憩いの場を提供できればと考えております。

技術・情報の共有

ロマンドールでは初めて粘土に接する方から技術が向上するに従って、より高いレベルの高い人形制作までを、段階を追って技術習得ができるように工夫した技術指導を行ってきました。
そこで、培われた技術は、既に人形作りを楽しんでいらっしゃる方にも、改めて人形作りの楽しさ、充実感、奥行きの深さを味わって頂けるものです。
ここでは、ロマンドールで培われた技術を共有しながら、より奥深いロマンドール作品を作るお手伝いができればよいと考えています。